1,000ページの場合
非公開保存・証拠パック込み
第三者TSAが発行
この記事は証拠保全ツールの機能比較を目的とした一般的な情報提供であり、個別案件に対する法的助言ではありません。具体的な訴訟手続きや証拠の取扱いについては弁護士にご相談ください。
- 魚拓の有料プランは月額315円(共用)〜31,500円(専用)、大量取得は別途課金で1,000ページ6万円
- Kiroku Proは月額1,480円で非公開保存・証拠パックZIP・RFC 3161タイムスタンプを含む
- RFC 3161タイムスタンプは第三者機関が発行する国際標準の時刻証明で、保存時点をあとから検証しやすくする
- 法務用途では「非公開で保存できること」が重要。公開魚拓では、相手方に保存の動きを知られる可能性がある
- 一度の保存で終わらず、URL監視で削除・差し替え・文言変更も時系列で残せるかを確認する
誹謗中傷、広告表示、規約変更、著作権侵害などの案件では、ウェブページを見つけた時点の状態で保存し、あとから第三者に説明できる形に整理しておくことが重要です。従来の魚拓有料プランには大量取得や非公開保存の選択肢がありますが、Kiroku Proは月額1,480円で非公開保存、RFC 3161タイムスタンプ付き証拠パック、URL監視をまとめて使えます。本記事では、法務用途で見るべきコスト、非公開性、検証可能性、運用しやすさを比較します。
ウェブページの証拠保全は、誹謗中傷対策、著作権侵害の立証、不動産や金融の広告違反、労働問題の記録など、法律実務のさまざまな場面で必要になります。従来、日本で最も知られた手段はウェブ魚拓(megalodon.jp)でしたが、法的用途で大量に保存するには有料プランが必要で、1,000ページの取得に6万円、2,000ページで10万円というコスト構造でした。
この記事では、法務用途でウェブ証拠を保存する弁護士・法務担当者に向けて、魚拓有料プランとKiroku Proの機能・コスト・運用性を比較します。証拠パックに含まれるRFC 3161タイムスタンプの意味、非公開保存の重要性、案件ごとに保存物を整理する実務フローも解説します。
ウェブ証拠保全に課金しているのは誰か
ウェブ魚拓は無料の一般向けサービスとして広く知られていますが、有料プランの存在はあまり知られていません。megalodon.jpの有料プランは2種類あります。共用サーバーコース(月額315円)と、専用サーバーコース(月額31,500円)です。
有料プランの主な用途として公式に挙げられているのは、裁判資料等への利用、著作権訴訟のための大量取得、誹謗中傷の証明、ウェブ制作業者によるクライアントの無断使用の証拠取得です。つまり、課金ユーザーの多くはネットの炎上を記録する一般ユーザーではなく、法的手続きのためにウェブ証拠を必要とするビジネスユーザーです。
大量取得の価格体系を見ると、1,000ページで6万円、2,000ページで10万円という設定です。これは個人が気軽に使える金額ではなく、法律事務所や企業の法務部門が業務経費として利用する前提の価格帯といえます。
ここから分かるのは、ウェブ証拠保全にはすでに支払いニーズがあるということです。ただし、法務担当者が本当に見ているのは単純な保存件数だけではありません。保存したページを非公開にできるか、保存時刻やファイルの同一性を説明できるか、案件ごとにまとめて共有できるか、変更後の状態も追えるかが実務上の判断材料になります。
コスト比較:魚拓有料プラン vs Kiroku Pro
法務用途でウェブ証拠保全にかかるコストを比較します。以下の表は、月額費用と主な機能を並べたものです。
| 項目 | 魚拓 共用コース | 魚拓 専用コース | Kiroku Pro |
|---|---|---|---|
| 月額費用 | ¥315 | ¥31,500 | ¥1,480 |
| 大量取得(1,000ページ) | ¥60,000(別途) | ¥60,000(別途) | 月額に含む |
| 非公開保存 | × | ○ | ○ |
| RFC 3161タイムスタンプ | × | × | ○(証拠パック時) |
| SHA-256ハッシュ | × | × | ○(自動) |
| 証拠パックZIP | × | × | ○ |
| フルページHTML保存 | ○ | ○ | ○(自己完結型) |
| スクリーンショット | ○ | ○ | ○(高解像度) |
| AI要約 | × | × | ○ |
| URL監視・変化通知 | × | × | ○ |
| 差分表示 | × | × | ○ |
法務用途では、保存単価だけでなく、非公開性、証拠パックの持ち出しやすさ、タイムスタンプの検証可能性、URL監視まで含めて比較する必要があります。Kiroku Proは月額1,480円でこれらをまとめて扱えるため、日常的なウェブ証拠の一次保存に向いています。
この記事の手順を、証拠として残したいなら
すべての保存(ゲスト保存も含む)に外部 RFC 3161 タイムスタンプが自動で付きます。Pro なら、その証拠を ZIP でダウンロードし、非公開保存・URL 監視・差分確認まで含めてアーカイブを運用できます。
- ゲスト保存にも外部タイムスタンプを自動付与
- Pro なら過去のゲスト保存も含めて証拠パックを取り出せる
- 非公開保存・URL監視・差分確認・保存管理
RFC 3161タイムスタンプとは何か
RFC 3161は、インターネット技術の標準化を行うIETFが定めたタイムスタンプのプロトコルです。信頼された第三者機関(TSA: Time-Stamp Authority)がデータのハッシュ値に署名付き時刻証明を発行することで、『少なくともその時点には、このハッシュ値に対応するデータが存在していた』ことをあとから検証しやすくします。
日本の裁判実務では、公証人による事実実験公正証書がウェブページの状態を記録する方法として使われることがあります。ただし、公証人の利用は費用や日程調整の負担が大きく、大量のページや日常的な監視には向きません。RFC 3161タイムスタンプは、公証人の代替を断定するものではありませんが、保存時刻とファイルの同一性を技術的に説明する材料として有用です。
Kiroku Proでは、保存後にRFC 3161タイムスタンプの準備を自動で始めます。証拠パックZIPには、タイムスタンプ要求(.tsq)、タイムスタンプ応答(.tsr)、要約情報(timestamp-summary.json)が含まれ、独立した検証が可能です。
公証人は人がページの表示状態を確認して公文書化する方法です。一方、RFC 3161タイムスタンプはデータのハッシュと時刻を暗号技術で検証する方法です。役割が異なるため、重要な案件では弁護士と相談し、公証人、スクリーンショット、Kirokuの証拠パックを組み合わせて使うのが現実的です。
証拠パックに含まれるもの
Kiroku Proの証拠パックは、1つのZIPファイルに保存結果と検証用ファイルをまとめたものです。スクリーンショットだけを単体で渡すのではなく、HTML、取得メタデータ、ハッシュ、タイムスタンプ関連ファイル、READMEを同じパッケージに入れることで、社内共有、弁護士相談、相手方への説明資料の作成がしやすくなります。
- archive.html — 自己完結型のフルページHTML(CSS・画像をインライン化、JavaScript除去)
- screenshot.jpg — 高解像度のフルページスクリーンショット(最大15,000px)
- capture-manifest.json — 保存メタデータ(URL、取得日時、保存パラメータ)
- capture-manifest.sha256 — マニフェストのSHA-256ハッシュ
- timestamp-request.tsq — RFC 3161タイムスタンプ要求
- timestamp-response.tsr — RFC 3161タイムスタンプ応答(第三者TSAの署名付き)
- timestamp-summary.json — タイムスタンプの要約情報
- extracted-text.txt — ページ本文の抽出テキスト(全文検索・引用用)
- summary-ja.txt / summary-en.txt — AI要約(日英)
- metadata.json — 構造化メタデータ
- checksums.sha256 — 全ファイルのハッシュ一覧
- README.txt — 証拠パックの説明と検証手順
証拠パックをZIPにまとめることで、保存結果、メタデータ、検証手順を案件単位で管理できます。解凍後にchecksums.sha256で各ファイルのハッシュを確認すれば、共有後にファイルが変わっていないかを確認できます。
なぜ非公開保存が法務用途で重要なのか
証拠保全において見落とされがちなのが、保存自体を相手方に知られないことの重要性です。無料のウェブ魚拓は保存結果が公開されます。つまり、相手方が魚拓を検索すれば、自分のページが証拠保全されたことに気づく可能性があります。
相手方が保存に気づくと、元ページの削除・修正、アカウントの鍵化、表示内容の差し替えが起きる可能性があります。紛争化する前の段階では、保存が外部に見えないことが実務上の大きな安心材料になります。
Kiroku Proの非公開保存では、保存結果は保存者本人と管理者のみがアクセスでき、検索結果やサイトマップにも表示されません。社内調査、弁護士相談、係争前の記録整理など、公開アーカイブに載せにくい用途に向いています。
公開アーカイブは便利ですが、保存した事実自体も公開情報になります。法務用途では、公開してよい保存と非公開で持っておくべき保存を分けて運用することが重要です。
法務用途でツールを選ぶチェックリスト
ウェブ証拠保全ツールを選ぶときは、単に「保存できるか」だけでなく、保存後に誰へ、どの形式で、どの程度説明できるかまで確認してください。弁護士・法務担当者が見るべき観点は次のとおりです。
- 保存結果を非公開にできるか
- 元URL、保存日時、取得条件、ハッシュ値が記録されるか
- スクリーンショットとHTMLの両方を取得できるか
- 保存したファイルをZIPなどの形で外部に持ち出せるか
- タイムスタンプやハッシュの検証手順を第三者に説明できるか
- 同じURLの変更・削除を継続監視できるか
- 案件ごとに保存URLや証拠パックを整理できるか
- 無料公開アーカイブと非公開アーカイブを使い分けられるか
初動で大切なのは、消える前に対象URLと表示内容を押さえることです。その後、重要度に応じて非公開化、証拠パック取得、公証人利用、弁護士への相談へ進めると、コストを抑えながら記録の抜けを減らせます。
法務用途の具体的なユースケース
Kiroku Proが法務用途で活用できる主な場面を紹介します。
SNS投稿、掲示板の書き込み、口コミサイトのレビューなど、誹謗中傷に関するページを削除される前に保存します。非公開保存により、公開アーカイブに載せずに相談資料を準備できます。URL監視を設定すれば、投稿が編集・削除された場合も変化を検知できます。
無断転載されたコンテンツの保存、盗用された画像やテキストのページ保全など、著作権侵害の証拠を確保します。元ページと侵害ページの両方を保存し、差分表示で内容の類似性を記録できます。
不動産広告のおとり物件、金融商品の利回り表記、健康食品や美容商材の広告表現など、問題になり得る表示をその時点の状態で保存します。URL監視で広告内容の変更も追跡できます。
サービスの利用規約、プライバシーポリシー、料金体系のページを定期監視し、変更があった場合に保存・通知を受けます。変更前後の差分が記録されるため、社内説明や取引先との協議資料として使いやすくなります。
求人情報と実際の労働条件の乖離、社内ポータルの掲示内容、パワハラに関する社外公開ページの記録など、労働問題に関連するウェブ証拠を保全します。
URL監視で変化を見逃さない
法務用途では、一度保存して終わりではなく、対象ページの変化を継続的に追跡することが重要です。相手方がページを修正・削除した場合、その変化自体が証拠となります。
Kiroku Proには、指定したURLを定期的にチェックし、内容に変化があった場合にメールで通知するURL監視機能があります。タイトル、本文テキスト、ページの削除状態を監視対象とし、変化があれば自動的に新しいアーカイブを作成します。
監視データは差分表示に対応しており、変更前後の違いを視覚的に確認できます。「いつ、何が、どう変わったか」を時系列で記録できるため、削除・差し替え・文言変更をあとから説明しやすくなります。
弁護士・法務担当者のための実務フロー
Kiroku Proのダッシュボードから「非公開で保存」を選択し、証拠保全したいURLを入力します。保存結果は本人のみ閲覧可能です。
重要なページにはURL監視を設定します。変化があれば自動で新規保存が作成され、メールで通知されます。
保存が完了したら、アーカイブ詳細画面から証拠パックをダウンロードします。アカウント保存では RFC 3161 タイムスタンプの準備が自動で始まっており、Pro に上げればその証明付き ZIP を取得できます。未完了ならそのまま続行されます。
証拠パックZIPをダウンロードし、案件ごとのフォルダで管理します。checksums.sha256で完全性を検証できます。
ZIP内のHTML、スクリーンショット、タイムスタンプ応答、READMEをもとに提出資料を作成します。実際の提出形式や説明方法は、案件を担当する弁護士の方針に合わせてください。
実務上の使い分けまとめ
法務用途でウェブ証拠を保存する際は、重要度とコストに応じて方法を使い分けるのが現実的です。以下は、保存方法ごとの特徴を整理したものです。星の数は法的評価を保証するものではなく、URL・時刻・保存内容・検証材料の揃いやすさを比較した目安です。
| 証拠保全方法 | 検証材料 | 月額コスト | 大量保存 | 非公開 |
|---|---|---|---|---|
| スクリーンショットのみ | ★☆☆☆☆ | 無料 | 手動で1件ずつ | — |
| ウェブ魚拓(無料) | ★★☆☆☆ | 無料 | 不可 | × |
| ウェブ魚拓(共用コース) | ★★★☆☆ | ¥315 | 別途¥60,000/1,000件 | × |
| ウェブ魚拓(専用コース) | ★★★☆☆ | ¥31,500 | 別途¥60,000/1,000件 | ○ |
| 公証人(事実実験公正証書) | ★★★★★ | 1件数万円 | 非現実的 | ○ |
| Kiroku Pro | ★★★★☆ | ¥1,480 | 月額に含む | ○ |
公証人の事実実験公正証書とRFC 3161タイムスタンプは役割が異なります。特に重要な証拠は公証人や専門家の支援も検討し、日常的な一次保存や大量のページ管理にはKiroku Proのようなツールを使う、という切り分けが現実的です。
まとめ
誹謗中傷、広告表示、規約変更、著作権侵害などの案件では、ウェブページを見つけた時点の状態で保存し、あとから第三者に説明できる形に整理しておくことが重要です。従来の魚拓有料プランには大量取得や非公開保存の選択肢がありますが、Kiroku Proは月額1,480円で非公開保存、RFC 3161タイムスタンプ付き証拠パック、URL監視をまとめて使えます。本記事では、法務用途で見るべきコスト、非公開性、検証可能性、運用しやすさを比較します。
よくある質問
Kirokuの証拠パックは裁判で証拠として使えますか?
Kirokuの証拠パックには、SHA-256ハッシュ、RFC 3161タイムスタンプ、フルページHTML、スクリーンショットなど、証拠の信頼性を示す技術的な要素が含まれています。ただし、証拠の採否は最終的に裁判所の判断によります。具体的な訴訟での利用については弁護士にご相談ください。
RFC 3161タイムスタンプは公証人の代わりになりますか?
完全な代替と考えるべきではありません。RFC 3161タイムスタンプは、特定のデータがその時点に存在していたことを技術的に検証しやすくする仕組みです。一方、公証人は人が確認した事実を公文書として残す方法です。重要な証拠については、弁護士と相談しながら併用を検討してください。
保存結果が相手方に見つかることはありますか?
公開保存の場合は、アーカイブURLを知っている人が閲覧でき、検索導線に出る可能性もあります。Kiroku Proの非公開保存を使えば、保存結果は保存者本人のみが閲覧でき、検索エンジン、サイトマップ、Kirokuの検索結果にも表示されません。
大量のページを一度に保存できますか?
Kiroku Proでは通常利用の範囲でページを保存できます。短時間の大量連続保存には内部的な上限がありますが、弁護士・法務部門の通常業務で必要な量は問題なく対応できます。特殊な大量保存が必要な場合はProサポート窓口からご相談ください。
ウェブ魚拓の既存アーカイブをKirokuに移行できますか?
直接の移行機能はありません。ウェブ魚拓で保存済みのアーカイブは引き続きmegalodon.jp上で閲覧できます。今後保存するページからKiroku Proを使い始めるのがスムーズです。
X(Twitter)の投稿も証拠保全できますか?
はい。Kirokuは通常のウェブページだけでなく、X投稿の証拠保全にも対応しています。投稿本文、表示名、投稿日時、引用投稿、添付画像を含む専用のアーカイブが作成され、Proなら非公開保存と証拠パック取得が可能です。
参考資料
- ウェブ魚拓 有料プラン案内https://megalodon.jp/pc/page/guide
- IETF RFC 3161 — Time-Stamp Protocolhttps://datatracker.ietf.org/doc/html/rfc3161
- 日本弁護士連合会: IT関連紛争の証拠収集https://www.nichibenren.or.jp/
- 情報流通プラットフォーム対処法関連情報サイトhttps://www.isplaw.jp/
証拠保全のコストを見直しませんか?
Kiroku Proなら月額1,480円で、非公開保存・RFC 3161タイムスタンプ付き証拠パックZIP・URL監視をまとめて使えます。公開魚拓やスクリーンショットだけでは整理しにくいウェブ証拠を、案件ごとに管理しやすい形で残せます。
ゲスト保存は無料で、外部 RFC 3161 タイムスタンプも自動で付きます。証拠パックのダウンロードと継続運用は Pro で。